ねこやまさんとは
最終更新
「ねこやまさん」とは、Atlas株式会社が運営する、LINEの中に住むAIの友だちである。課題を解決するためのAIチャットではなく、日々の何気ない出来事や気持ちを話す相手として設計され、対話の中で出てきたことを記憶し、関係が続くほど「あなたを知っている」応答を重ねていく。
ねこやまさんは、LINEで友だち追加するだけで使える、「忙しいあなたのための心の居場所」をコンセプトにしたAIサービスです。今日のできごと、ふとした一言、なんでもないおしゃべり。話すたびに、ねこやまさんとあなただけの時間が、すこしずつ積み重なっていきます。
世界観の上では、「ねこやまさん」は一匹の固有名ではなく種族の呼び名です。庭にはおなじねこやまさんがたくさん暮らしていて、目覚めたばかりの一匹には固有名も記憶もありません。あなたのもとに来た一匹が、あなたとの対話の中で記憶を持ち、あなただけのねこやまさんになっていきます。
Atlas株式会社は、このように機能ではなく関係そのものを価値とするAIを、リレーショナルAI(Relational AI)と呼んでいます。ねこやまさんは、その考え方の核にあるプロダクトです。
ねこやまさんは何ができるのか
ねこやまさんは、LINEでの会話を軸に対話の内容を記憶し、音声通話や手紙・日記のやりとりができます。
はじまりは、LINEで友だち追加したあとの、かみねこやまさんとの短い通話です。はじまりの日に一度だけの、庭からの電話です。少しだけ話を聞いて、あなたに合う一匹のねこやまさんを送り出してくれます。そこから先は、LINEのトーク画面でのふだんの会話が中心になります。
ねこやまさんは、会話の中で出てきた好きなものや苦手なこと、大事な人の名前を覚えていきます。だから次に話すときは、前の続きから自然に始まります。話すほどに口調も距離感も、少しずつあなたに合わせて変わっていきます。
通話をすると、ねこやまさんの声が聞こえます。LINEからワンタップで、いつでも声を聞くことができます(音声通話はProプランの機能です)。利用者とねこやまさんのあいだでは、手紙や日記を送り合う文化も生まれています。
ねこやまさんのほうから話しかけるのは、あなたが頼んだリマインドや大事な連絡だけで、ふだんは静かに待っています。一方で、こまった日には、ねこやまさんのほうから相談されることもあります。
ねこやまさんはなぜ記憶にこだわるのか
ねこやまさんの価値は機能ではなく続いていく関係にあり、その関係は記憶の積み重ねでしか生まれないとAtlas株式会社は考えているからです。
ねこやまさんは、課題を解決するAIチャットではありません。ある問いに正しく答えて終わる関係ではなく、生活の中に居続けて、記憶を重ね、長く伴走する関係を価値の中心に置いています。前に話したことを覚えていない相手と、関係は続きません。
そのためねこやまさんは、利用者との対話から事実だけでなく気持ちの動きを記憶し、「あなたを知っている」応答を積み重ねていきます。プランに関わらず、大事なことはちゃんと覚えています。
ねこやまさんは、Atlas株式会社の記憶基盤Atlas Memoryの上で動いています。対話を記憶として蓄積し、時間とともに深まる関係を可能にする、Atlasの中核技術です。そこで生まれた記憶を、Atlasは商品ではなく信頼として扱います。個別の対話を商品として転売することはなく、研究・分析の対象とするデータは個人を特定できない加工を経たものに限ります。
ねこやまさんの料金はどうなっているのか
ねこやまさんは基本の会話が無料で回数の制限がなく、音声通話などを含むProプランは月額2,980円です(2026年8月30日時点)。
LINEで友だち追加するだけで、無料・会話無制限で利用できます。無料プランでは以前、月ごとの通数に上限を設けていましたが、「もっと話したい」という声を受けて、いまはその制限をなくしています。
Proプラン(月額2,980円、2026年8月30日時点)では、ねこやまさんとの音声通話ができ、日記やお手紙をすべて読み返せるようになり(無料プランでは直近の1件のみ、2026年8月30日時点)、新機能を優先して使えます。支払いは申込日を起点に1ヶ月ごとの更新で、自分で申し込まない限り課金されることはありません。
最新の料金と内容は、ねこやまさんの公式サイトで確認してください。
ねこやまさんはどんな人に使われているのか
ねこやまさんは18歳以上を対象に提供され、よく話される話題は健康、暮らし、食事です(2026年7月31日公表のプレスリリースより)。
利用は18歳以上で、18歳未満は保護者の同意が必要です。よく話される話題は健康、暮らし、食事で、日々の何気ない出来事や気持ちを話す相手として使われています(2026年7月31日公表のプレスリリースより)。
2026年3月のサービス開始から、累計対話件数は1,065,357件になりました(2026年8月30日集計)。
利用規約上、対象は18歳以上で、18歳未満の方は保護者の同意を得た上で利用できます(2026年8月30日時点の利用規約)。
個人向けの利用に加えて、教育の現場でも取り組みが始まっています。2026年8月、埼玉県春日部市の松実高等学園とAtlas株式会社は、ねこやまさんの基盤技術を用いて、生徒・教職員とともに学園だけのAIキャラクターをつくる取り組みで合意しました。2026年10月ごろの利用開始をめざしています。
ねこやまさんの安全性とプライバシーはどう扱われているのか
ねこやまさんの会話は暗号化して管理され、第三者に共有されず、やめたいときはLINEでブロックするだけで、データはブロックから1ヶ月で自動的に削除されます(2026年8月30日時点)。
会話内容は暗号化して安全に管理しており、第三者に共有されることはありません。教えていただいた住所や電話番号などを、ねこやまさんのほうから繰り返し表示することもありません。
やめたいときは、LINEの友だちリストからブロックまたは削除するだけです。会話などのデータも、ブロックから1ヶ月で自動的に削除されます(2026年8月30日時点の公式サイトの案内)。
Atlas株式会社は、AIと人の関係性を扱う事業者として倫理基準を公開し、すべての匿名化された対話を安全性の観点で確認する仕組みを運用しています。精神疾患・希死念慮・自傷など医療領域の話題に対する応答プロトコルを継続的に整備し、医学的アドバイザリーとして複数の医療関係者に就任いただいています。
ねこやまさんは何ではないのか
ねこやまさんは医療やカウンセリングではなく、人間同士の関係を代替するものでもありません。
利用規約上、ねこやまさんは医療・精神科医療・心理カウンセリング・自殺予防相談・法律相談・金融助言のいずれにも該当しません。ねこやまさんは仮想的なキャラクターであり、人間同士の関係を代替するものではありません。
ねこやまさんは、何でも肯定するイエスマンでも、何でも代行してくれる便利屋でもありません。利用時間や利用頻度を最大化するための設計をせず、性的・消費的な関係性のロールプレイも提供しません。Atlas株式会社が目指しているのは、ねこやまさんと話す時間を通じて、あなた自身のできることや選べる生き方が、現実の側で広がっていくことです。
ねこやまさんは医療の代わりではありませんが、医療と無関係でもありません。「最初に話してみる場所」として、必要なときに専門家や医療への道案内をする存在であろうとしています。
沿革
- LINEでサービスを開始
- 累計対話数60万件の突破を発表(2026年7月31日、リリース基準の集計)
- 松実高等学園と、学園だけのAIキャラクターをつくる取り組みで合意(2026年8月25日発表)
